2025年4月時点での日産エルグランドの新型(次期モデル、E53型)に関する最新情報をお届けします。
主に日産の新経営計画「The Arc」や各種報道、ジャパンモビリティショーでのコンセプトカー発表に基づいています。
1. 発売時期
2025年後半に公開、2026年度に発売予定
日産は2025年4月22日のイベント「NISSAN START AGAIN 2025」で、新型エルグランドのデザインの一部を公開し、2025年度後半に詳細を発表、2026年度に発売すると表明しました。
ジャパンモビリティショー2025(10月30日~)でのプロトタイプ公開が期待されています。
2. パワートレイン
第3世代e-POWERを搭載
新型エルグランドは、日産のハイブリッドシステム「e-POWER」の第3世代を採用します。
このシステムは以下の特徴を持ちます
新開発の1.5Lガソリンエンジン(発電専用)を搭載。
モーター、インバーターなど5つの部品を統合した「5-in-1」モジュールで、軽量化と静粛性向上を実現。
燃費性能が大幅に向上(現行モデル比で倍増する可能性も指摘されています)。
ターボエンジンの可能性
一部報道では、2.0L直列4気筒ターボエンジン+e-POWERの組み合わせも予想されています。
BEV(電気自動車)化は見送り当初はBEVの可能性も噂されましたが、現時点ではe-POWERまたはPHEV(プラグインハイブリッド)が主力とされています。
3. デザイン
エクステリア
2023年のジャパンモビリティショーで公開されたコンセプトカー「ニッサン ハイパーツアラー」をベースにデザインされます。特徴は以下の通りです。
直線的でシャープなシルエット。
大型グリルと3連プロジェクターヘッドライト、ブルーLEDを採用した先進的なフロントフェイス。
トヨタのアルファード/ヴェルファイアに対抗する存在感のあるスタイリング。
ボディサイズ
予想寸法は全長4965mm×全幅1850mm×全高1850mmで、現行モデル(E52型)より若干大型化する可能性があります。
プラットフォーム
新開発のプラットフォームを採用し、将来的なBEV対応も視野に入れた設計。三菱の次期デリカD:6と共有される可能性も報じられています。
4. インテリア・装備
プレミアムミニバンの定位
初代エルグランドが開拓した「高級ミニバン」市場を意識し、広い室内空間と高級感のある内装を備えます。長時間の快適性を追求したシート設計が特徴です。
先進技術
プロパイロット2.0:高速道路でのハンズフリー運転を可能にする自動運転支援システムを搭載予定。
e-4ORCE:電動4WDシステムで、滑りやすい路面での安定性やコーナリング性能を向上。
インテリジェントアラウンドビューモニターや最新の安全装備を標準化。
5. 市場ポジションと競合
トヨタ アルファード/ヴェルファイアへの挑戦
現行エルグランド(E52型)は2010年発売以来、アルファードの人気に押され、2024年の販売台数はわずか1421台と低迷。新型は「キング・オブ・ミニバン」の地位奪還を目指し、燃費性能や先進技術で競合に挑みます。
価格戦略の課題
Xの投稿では、アルファードと同価格帯では競争が難しいとの意見や、500万円以下での展開を求める声が見られます。価格設定が成功の鍵となるでしょう。
6. 現行モデルの状況
生産終了が近い
現行E52型は2025年8月に生産終了予定。2025年3月時点で納期は2~3ヶ月程度ですが、受注停止が間近と予想されています。
一部仕様変更
2024年4月に安全装備(インテリジェントアラウンドビューモニターなど)を強化したモデルが発売されました。
7. 期待と課題
期待
15年ぶりのフルモデルチェンジで、最新のe-POWERや先進技術を搭載し、日産のブランド復活の象徴として注目されています。ジャパンモビリティショーでのプロトタイプ公開が話題性を高めるでしょう。
課題
アルファードの圧倒的な市場支配力(抽選販売されるほどの人気)。
リセールバリューの低さに対する懸念(現行モデルの弱点)。
日産の経営状況への不信感(一部ユーザーからは「やる気がない」との声)。
まとめ
新型エルグランドは、2026年度に第3世代e-POWERを搭載し、アルファードに対抗する高級ミニバンとして登場予定です。デザインは「ハイパーツアラー」を基調とした先進的なもので、プロパイロット2.0やe-4ORCEなどの最新技術を採用。
現行モデルの生産終了が2025年8月に迫る中、2025年後半の詳細公開が待たれます。
ただし、価格設定や市場でのブランド力向上が成功の鍵となるでしょう。